2026年10月中旬の日光:東照宮秋季大祭・流鏑馬と、いろは坂の紅葉ピークが重なる週末(10月16日・17日)

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2026年9月21日

10月中旬は、日光がまったく性格の違う二つの見どころを、バスで30分ほどの距離に同時に並べてくる、年に一度の週間です。山裾の社寺エリアでは、日光東照宮の秋季大祭が10月16日・17日に行われます。初日は杉並木の参道を駆け抜ける流鏑馬、二日目は江戸期の装束をまとった数百人の行列。そこから20キロ、標高にして700メートルほど登ったいろは坂と中禅寺湖周辺では、紅葉がちょうど同じ時期にピークを迎えます。うまく組めば、日本で最も装飾の濃い神社の祭礼と、最も有名な紅葉の山岳道路を、一つの週末で両方取れます。

そもそも秋にも大祭がある理由

東照宮に祀られているのは徳川家康です。1616年に駿府で没し、まず久能山に葬られ、翌年、大がかりな行列とともに日光へ改葬されました。東照宮の春秋二回の大祭は、どちらもこの改葬の道行きを再現するものです。知名度が高く人出も多いのは5月の春季大祭ですが、10月の秋季大祭は同じ神事を同じ装束で、はるかに少ない人出で行います。実際に見に行くなら、秋のほうが条件は良いということです。

一日目:10月16日の流鏑馬

初日の主役は神事流鏑馬です。狩装束の射手が境内の長い直線参道を疾走しながら、木の的を射抜いていきます。一騎あたりは数秒で終わるので、粘るより場所取りが物を言います。

流鏑馬は例年、表参道に設けられた馬場で午後の早い時間に行われ、両側が立ち見になります。的の近くで視界を確保したいなら、2時間前には現地に入っておきたいところです。的際は矢が当たる音が聞こえる位置で、カメラも集中します。馬場の手前側は比較的空いていて、助走から全体を追えます。開始時刻は先行する諸祭典の進行で前後するため、直前に公式サイトで確認してください。

二日目:10月17日の百物揃千人武者行列

二日目は百物揃千人武者行列です。1617年の改葬で神霊を護送した供奉の武者、神職、旗持ち、鉄砲組、鷹匠などに扮した参加者が隊列を組み、神輿を境内から御旅所へ渡御し、また戻ります。

行列は午前の中ごろに整列し、1キロほどの短い区間を進みます。距離が短いぶん、初めて見る人が思うより早く終わります。行列について歩こうとせず、沿道で一か所に腰を据えるのが実際的です。表門から表参道にかけての、両側を杉に挟まれた区間が絵になります。

二日とも、公道・境内の一般エリアからの見物は無料です。社殿の拝観は別途有料ですが、祭礼の有無にかかわらず入る価値があります。数百体の彫刻で埋め尽くされた陽明門、奥宮へ向かう回廊上の眠り猫、神厩舎の三猿、そして家康の墓所である奥宮へ続く207段の石段。隣接する日光二荒山神社は東照宮より古く、静かで、本社の参拝は無料です。人混みのあとの息抜きに向いています。

一点だけ期待値の調整を。社寺エリアは標高600メートルほどで、植生は杉が中心です。境内のカエデが色づくのは11月に入ってから。10月中旬の紅葉は、境内ではなく山の上にあります。

週末のもう半分:奥日光

東武日光駅から中禅寺湖まではバスで45分ほど。その道中そのものが目的地です。いろは坂は上り専用と下り専用の一方通行が対になった道で、両者を合わせたカーブは48。いろは四十八文字にちなんだ数です。10月の第3週には斜面全体が赤と橙に染まります。途中の明智平では視界が開け、ロープウェイで上がった展望台から、中禅寺湖・華厳ノ滝・男体山が一望に収まります。

坂を登り切ると、湖の落ち口から97メートルを落ちる華厳ノ滝。有料のエレベーターで滝壺の観瀑台まで下りられます。中禅寺湖は標高約1,270メートル、男体山の噴火が谷を堰き止めてできた湖で、シーズン中は遊覧船も運航しています。さらに奥へ進めば、湖畔より1〜2週間早く色づく竜頭ノ滝、平坦な木道を歩ける戦場ヶ原の草紅葉、そして谷の最奥には硫黄泉の湯元温泉があります。

渋滞の注意は飛ばさないでください。 10月中下旬のいろは坂は、関東でも屈指の渋滞地点です。天気の良い週末には、片道2時間近く上乗せされることもあります。車なら朝7時前に走り出すこと。バスなら朝一番の便で上がり、午後の早い時間までに下りること。あるいは湖畔に一泊して、日帰り客の渋滞を眼下に眺めるかです。

アクセス

東京からは浅草発の東武線が直行で、特急なら東武日光まで約1時間50分。JRなら東北新幹線で宇都宮、JR日光線に乗り換えてさらに45分ほどです。東武は往復乗車券と中禅寺・湯元方面を含むバス乗り放題をセットにしたフリーパスを販売しています。山の上まで行くなら、全エリア版はまず元が取れます。

駅から日光市街と神橋までは徒歩20〜25分、またはバスで数分。その先が社寺の参道です。

実用メモ

二つの気候に備えてください。10月中旬の社寺エリアは穏やかで、午後は15〜20度になる日もあります。中禅寺湖はそこから10度前後低く、湯元は明け方に氷点下近くまで下がります。重ね着、風を通さない上着、戦場ヶ原の木道を歩ける靴を。

宿は早めに。祭礼の週末と紅葉の週末が重なる日光の年間最難関日で、湖畔の旅館は数か月前に埋まります。東武線で一つ手前の鬼怒川温泉が定番の代替です。

現実的な2日間の組み方:15日の夕方に入って日光市街泊。16日は午前中に東照宮の社殿を回り、午後に流鏑馬。17日は朝一番のバスで上がって明智平と華厳ノ滝を早い時間に片づけ、遅い午前には下りてきて武者行列。かなり詰まっていますが成立しますし、往復とも渋滞の先頭に立てます。

Image: いろは坂の紅葉 by Raita Futo, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

掲載スポット

日光二荒山神社日光市
日光東照宮日光市
中禅寺湖日光市
日光日光市

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