京都・葵祭 2026:御所から下鴨・上賀茂へ、千年の王朝行列を歩く(5月15日)

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2026年4月29日

毎年5月15日、京都の中心部はまるで絵巻物の世界に変わります。平安時代の装束をまとった約500人の行列が、牛車や騎馬を従えて京都御所から下鴨神社、そして上賀茂神社へと練り歩く——これが葵祭です。京都三大祭の中で最も歴史が古く、6世紀から続く王朝絵巻を、今年も間近で体験できます。

嵐から生まれた祭り

葵祭の起源は欽明天皇の時代(567年頃)に遡ります。激しい暴風雨と凶作が賀茂の神々の怒りによるものとされ、天皇が賀茂の社に使いを送って祭祀を行ったところ、豊作が戻ったと伝えられています。平安時代には宮中最大の年中行事となり、「祭り」と言えばこの葵祭を指すほどでした。祭りの名前は、行列のあらゆるところに飾られる双葉葵(フタバアオイ)の葉に由来します。牛車にも、参列者の髪にも、神社の建物にも——葵の葉が添えられます。

行列の見どころ

行列は午前10時30分頃に京都御所を出発し、正午頃に下鴨神社に到着。神事の後、午後3時30分頃に上賀茂神社に至ります。全行程は約8キロメートルです。

本列(勅使列): 勅使を先頭に、狩衣姿の騎馬武官、弓矢を持つ随身、雅楽の楽人、そして藤の花と葵の葉で飾られた牛車(御所車)が続きます。平安朝の位階に従った装束と隊列が忠実に再現されています。

斎王代列: 行列のハイライト。斎王代は毎年選ばれる未婚女性で、かつて上賀茂神社に仕えた皇女「斎院」を体現します。腰輿(およよ)と呼ばれる輿に乗り、十二単をまとった数十人の女官に囲まれて進みます。十二単の総重量は20キロを超えることも。顔は白く化粧され、その年の季節に合わせた文様の装束が選ばれます。

おすすめ観覧スポット

無料エリア: 行列は御所の建礼門前から烏丸通を北上し、今出川通を東に曲がって下鴨神社へ向かいます。烏丸通沿いの御所の塀際は9時30分までに場所取りを。下鴨神社の糺の森の参道は、樹齢600年の木々の木漏れ日の中を行列が進む幻想的なスポットです。

有料観覧席(約2,700円): 御所内と下鴨神社に設置されます。4月上旬からコンビニ(ローソン・セブンイレブン)や京都市観光協会で購入可能。下鴨神社の観覧席は朱色の鳥居を背景に行列を撮影できる絶好のポジションです。

下鴨神社の神事

行列が下鴨神社に到着した後もぜひ残ってください。境内では東遊(あずまあそび)などの舞楽が奉納されます。斎王代が腰輿を降りて境内を歩く姿は、この日最も写真に収められる瞬間のひとつ。糺の森はユネスコ世界遺産の緩衝地帯であり、都市の中に残る最古の原生林のひとつです。

アクセス

京都御所(出発地点): 地下鉄烏丸線・今出川駅1番出口から徒歩5分。南側からは丸太町駅が便利。

下鴨神社(中間地点): 京阪・出町柳駅から徒歩10分。市バス4系統・205系統「下鴨神社前」下車。

上賀茂神社(終点): 出町柳または北大路駅から市バス4系統で約20分、「上賀茂御薗橋」下車すぐ。

2026年のポイント

  • 5月15日は金曜日。週末開催より混雑が緩和される可能性があります。
  • 烏丸通には日陰が少ないため、日焼け対策を忘れずに。
  • 斎王代を撮影するなら望遠レンズ(200mm以上)が必須。
  • 前儀もお見逃しなく:5月3日に下鴨神社で流鏑馬神事、5月12日に御蔭祭が行われます。
  • 雨天の場合は翌16日に順延。当日朝に京都市観光協会の公式サイトで確認を。

あわせて楽しむ

葵祭は京都の初夏シーズンの幕開け。2日後の5月17日には嵐山三船祭の船上行列が催されます。下鴨神社の境内は5月中旬が最も緑が美しい季節——行列が上賀茂へ向かった後の静かな散策もおすすめです。

画像:葵祭の斎王代と女人列(2015年)CC0、Wikimedia Commons より

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