夏の福井:越前花火、東尋坊の断崖、永平寺の静寂——日本海の隠れた宝石(2026年7月)

fukuifireworkssummertojinboeiheijiechizenhokurikujuly

2026年7月4日

日本海に面した福井県は、世界レベルの見どころが驚くほど静かに揃う場所です。世界三大恐竜博物館のひとつ、荒波に削られた柱状節理の断崖、樹齢700年の杉に包まれた禅の修行道場——それでいて海外からの観光客はまだ少なく、夏でもゆったりと楽しめます。北陸新幹線が敦賀まで延伸し、東京からのアクセスは格段に向上しました。この夏、越前海岸の花火、涼しい山寺、日本海の新鮮な海の幸を目当てに、福井を訪れてみませんか。

東尋坊——大地が裂けた場所

福井県北西部の海岸線に、東尋坊の断崖がそびえ立っています。約1キロメートルにわたって続く柱状節理の岩壁は、国の天然記念物に指定されており、この規模の柱状節理が見られる場所は世界でも3カ所しかありません。夏には、日本海の深い青と岩肌の錆色・灰色のコントラストが一段と鮮やかになります。崖上の遊歩道を歩いてスリル満点の景色を楽しむもよし、港から遊覧船に乗って海面から柱状の岩を見上げるもよし。隣接する雄島へは短い橋を渡って行くことができ、先端の神社から静かに海を眺められます。夕暮れ時、断崖が琥珀色に染まる光景は格別です。

アクセス: 福井駅から京福バス(東尋坊線)で約80分。あわら温泉からは約30分です。

永平寺——生きた修行の場を歩く

福井市の南東、深い山あいに佇む永平寺は、1244年に道元禅師が開いた曹洞宗の大本山です。観光用の寺院とは異なり、現在も100人以上の修行僧が日々坐禅と修行を続ける「生きた寺」。70を超える堂宇をつなぐ回廊を歩くと、樹齢700年の巨杉が頭上を覆い、夏でも平地より明らかに涼しい空気が漂います。蟬の声が木造の堂宇の間に響く静寂は、都会では味わえないものです。

参拝者向けの坐禅体験や、僧侶の生活に従って過ごす一泊二日の参籠体験も受け付けています。日帰りでも、800年近い修行の重みと静けさを十分に感じ取ることができるでしょう。

アクセス: 福井駅から京福バス永平寺行きで約30分。バス停から徒歩すぐです。

越前海岸の夏花火

毎年7月、越前の海岸では港を背景に大規模な花火大会が開催されます。暗い日本海の上空に何千発もの花火が打ち上がり、水面にその色が映る光景は圧巻。海辺の会場なので、砂浜や堤防の芝生にシートを敷いて、東京の大花火大会のような混雑を気にせずゆったり楽しめます。会場沿いには焼きイカ、焼きそば、かき氷などの屋台が並びます。

ヒント: 防波堤近くの良い場所を確保するには、早めの到着がおすすめです。港の南側のビーチエリアからの眺めが特に見事です。

福井県立恐竜博物館

勝山市の山間に立つ福井県立恐竜博物館は、世界三大恐竜博物館のひとつに数えられる日本が誇る施設です。銀色のドーム型の建物は丘の斜面からまるで宇宙船のようにそびえ、館内には50体以上の恐竜の全身骨格が展示されています。この地域で初めて発見されたフクイラプトルやフクイサウルスの標本は必見です。大規模なリニューアルにより、インタラクティブな展示や屋外での化石発掘体験が加わり、家族連れには福井旅行の最大の目玉になるでしょう。

アクセス: 福井駅からえちぜん鉄道で勝山駅まで約60分、そこからコミュニティバスまたはタクシーで約10分。

丸岡城と日本最古級の石瓦

福井市の北東約30分の場所にある丸岡城は、日本に12しか残っていない現存天守のひとつとされています。姫路城や松本城に比べると小ぶりですが、風化した石垣と木造の天守には修復されていない素朴な美しさがあります。夏は周囲の公園が緑に包まれ、丘の上からは心地よい風が吹き抜けます。北陸の豪雪に耐えるために設計された石瓦の屋根は、他の城では見られない独特の造りです。

あわら温泉——旅の拠点に

福井に1泊以上するなら、福井市と海岸の間に位置する温泉街・あわら温泉を拠点にするのがおすすめです。庭園に囲まれた露天風呂を備えた旅館が多く、東尋坊(バスで約30分)や永平寺(約1時間)への日帰り拠点としても便利。夏のあわらの夜は静かで涼しく、大きなリゾート地にはない穏やかな時間が流れています。

何を食べるか

福井の夏の定番は越前おろしそば——冷たいそばに大根おろし、かつお節、醤油をかけたシンプルな一品で、暑い日にぴったりです。もうひとつの名物はソースカツ丼。一般的な卵とじではなく、ウスターソース系のタレをたっぷりかけたカツがご飯にのっています。海沿いでは、夏祭りの屋台で新鮮なイカやイワシがその場で焼かれ、潮風と一緒に楽しめます。

旅の計画

北陸新幹線で東京から敦賀まで約3時間、そこから特急で福井駅まで約20分。大阪・京都からはサンダーバード特急で敦賀まで約80分です。ジャパン・レール・パスでどちらのルートもカバーできます。1泊2日のモデルプランなら、初日に東尋坊とあわら温泉、2日目に永平寺と恐竜博物館というコースが王道。越前海岸沿いの静かな漁村や隠れた入江を巡れば、さらに時間をかける価値があります。福井の夏の気温は東京や大阪より穏やかで、海沿いの潮風が暑さを和らげてくれます。

Image: 福井県東尋坊の断崖, CC BY 2.0, 撮影:雷太 (Raita Futo), via Wikimedia Commons

掲載スポット

東尋坊堺市

掲載情報はウェブ上の情報をAIで整理・掲載しています。お出かけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。