5月の第3週末、ケヤキ並木の仙台の大通りが東北屈指の野外ステージに一変する。仙台青葉まつりは2026年5月16・17日に開催。独眼竜・伊達政宗による仙台開府と、伊達家が育んだ文化を祝う祭りだ。二日間にわたり、街の中心部は騎馬武者、絢爛な山鉾、そして——何より印象的な——最大1万人が踊る「すずめ踊り」の波で埋め尽くされる。
政宗は1601年に仙台を開府し、街を見下ろす緑の丘に青葉城を築いた。青葉まつりの名はこの城に由来する——「青葉」は5月の鮮やかな新緑を指す。祭りの起源は江戸時代の東照宮祭礼だが、1985年に仙台の歴史と市民の絆を祝う現在の形に復活した。
土曜日:宵まつり(5月16日)
初日の「宵まつり」はすずめ踊りの日。すずめ踊りは青葉城築城の石工たちに由来する。1603年の築城祝いの席で、石工たちが扇を振りながら雀の跳ねるような踊りを即興で披露したのが始まりと伝わる。現在は仙台市内の市民踊り団体が何ヶ月も稽古を重ね、それぞれの解釈で踊りを披露する。
午後になると、4列のケヤキ並木に包まれた定禅寺通りが動きと色彩の河と化す。お揃いの衣装をまとったチームが扇子を切れ味鋭くリズミカルに振り、膝を跳ね上げ、足を踏み鳴らす。振付はグループによって実にさまざま——精緻でシンクロしたものもあれば、意図的に混沌として遊び心あふれるものも。子どもチーム、企業チーム、大学サークル、町内会が入れ替わり立ち替わり踊り、指定された「飛び入り」ステージでは観客の参加も大歓迎。
夕方にかけて熱気は高まる一方。日が暮れるとケヤキの幹に吊るされた提灯がやわらかな光を放ち、踊りは街全体のパーティーのようなクライマックスを迎える。
日曜日:本まつり(5月17日)
日曜日は市民の活気から武家の威厳へ。メインは「山鉾巡行」——11基の山鉾が数十人の曳き手によって市内を練り歩く。各山鉾は町内会や歴史的テーマを表し、武者人形や神獣、歴史場面の精緻な装飾が数メートルの高さにそびえる。
山鉾に先立つのが「大名行列」。甲冑、裃、時代武具に身を固めた参加者が隊列を組み、先頭には伊達政宗を演じる騎馬武者——三日月の前立てですぐにそれと分かる——が颯爽と進む。行列は仙台駅方面から東二番町通りを南下して定禅寺通りへ向かい、甲冑の武者がオフィスビルの前を通り過ぎる対比はまさに映画のワンシーン。
日曜日にもすずめ踊りが山鉾行列の合間を縫って登場するため、武家の荘厳と市民の活力を一日で両方味わえる。
仙台の見どころ
青葉城址は市中心部の南西の丘上。天守は残っていないが、石垣と街を見下ろす政宗の騎馬像は訪れる価値あり。仙台駅からるーぷる仙台バス(1乗車260円、1日券630円)で約15分。
瑞鳳殿は政宗の霊廟。静かな杉林に佇む黒漆と金箔の壮麗な建物は桃山様式の傑作で、戦後に忠実に再建された。入場料570円。
食の仙台といえば牛タン。炭火で焼き上げ、麦飯・漬物・テールスープとともに供される。仙台駅周辺には牛タン店が数十軒——利久、喜助、善治郎はいずれもハズレなし。ずんだ餅(枝豆をつぶして餅にのせた仙台銘菓)も忘れずに。
アクセスと交通
東京から: 東北新幹線で仙台駅まで約1時間30分(片道約11,000円〜、JRパス利用可)。最終の帰京便は21時30分頃なので日帰りも可能だが、土曜夜のすずめ踊りを堪能するなら一泊がおすすめ。
市内移動: 祭りの中心は定禅寺通りと東二番丁通り。いずれも仙台駅から徒歩10分圏内。るーぷる仙台バスで青葉城、瑞鳳殿など主要観光地を周遊できる。
ポイント: 土曜午後3時〜7時の定禅寺通りは非常に混雑する。脇道に出れば余裕がある。5月の仙台は天候が変わりやすいので薄手の雨具を持参したい。祭りは全て無料。
仙台青葉まつりは、武家の威厳と市民の喜びを一つの祭りに共存させる稀有な存在だ。武者行列は本当に心を打ち、すずめ踊りは本当に楽しい。その両方が揃う仙台は、日本の春祭りの最良の目的地の一つだ。
Image: 仙台青葉まつりの行列, CC0, via Wikimedia Commons