本州がそろそろ梅雨に入ろうとする5月下旬、札幌は爽やかな空気に包まれ、大通公園の約400本のライラックが紫と白の花房を一斉に開きます。さっぽろライラックまつり(5月20日〜31日)は、札幌の市木であるライラックを祝う初夏の風物詩。夏の混雑前に北海道を訪れる絶好のタイミングです。
大通公園:まつりの中心
メイン会場は大通公園の5丁目から7丁目エリア。1960年代から植えられた約400本のライラックが紫・ラベンダー・白の花を咲かせ、園内は甘い香りに包まれます。野外ステージでの音楽ライブ、ライラック品種をめぐるスタンプラリー、北海道産ワインとチーズのテイスティング、スープカレーや十勝牛串などのグルメ屋台が並びます。
会場は2カ所。大通公園は5月20〜31日に開催。東区の川下公園は5月30〜31日に約200品種・1,600株のライラックが咲く、日本最大級のコレクションが楽しめます。家族連れにはこちらもおすすめ。
ベストタイミング: 平日の午前中が一番空いています。見頃は天候によりますが、5月22〜26日ごろ。雨の日は花の香りがさらに強くなるので、雨でも訪れる価値あり。
花だけじゃない:札幌ロングウィークエンド
ライラックまつりだけでも1日楽しめますが、3〜4日の滞在がおすすめです。
食べ歩き天国。 札幌は北海道屈指のグルメ都市。すすきのの「ラーメン横丁」で味噌ラーメンを食べ比べ、札幌発祥のスープカレー専門店をはしごし、二条市場では朝から新鮮なウニ丼や毛ガニを堪能できます。
さっぽろテレビ塔に登る。 大通公園の東端にそびえる高さ147mのタワーからは、ライラック並木が西へ伸びる絶景が一望できます。夜はネオンに彩られ、公園のまつり提灯とともにロマンチックな雰囲気。展望台入場料は1,000円。
サッポロビール博物館を見学。 明治時代の赤レンガ建築を利用した博物館で、日本最古のビールブランドの歴史を学べます。テイスティングホールでは3種の飲み比べが800円。隣のサッポロビール園では名物ジンギスカンをドーム型鍋で豪快に。
北海道神宮を参拝。 円山公園の中に鎮座する北海道の総鎮守。5月下旬は新緑がまぶしく、境内ではエゾリスに出会えることも。まつりの喧騒から離れて静かに過ごせるスポットです。
定山渓温泉で温泉旅。 札幌中心部からバスで約50分、豊平川沿いの渓谷に広がる温泉街。5月下旬は新緑が渓谷の岩壁を彩り、メインストリートには無料の足湯も。まつり見物の後の半日トリップに最適です。
モエレ沼公園を探検。 彫刻家イサム・ノグチが設計した、幾何学的な丘・噴水・遊具が広がる広大な公園。元はごみ処理場だった土地をアートに変えた札幌のシンボルです。モエレ山の頂上からは山々の眺望が素晴らしい。入園無料。
アクセス
東京(羽田)から新千歳空港まで約90分のフライト。Peach・Jetstar・ANAなどで片道約8,000〜15,000円。新千歳空港からJR快速エアポートで札幌駅まで37分(1,150円)。市内は地下鉄と市電で主要スポットを網羅。大通駅で降りればまつり会場はすぐ目の前です。
JRパス利用者は、東北・北海道新幹線で東京から新函館北斗まで約4時間、そこから特急で札幌まで約3.5時間。北海道新幹線の札幌延伸はまだ工事中です。
宿泊情報
ホテルは札幌駅周辺とすすきのに集中。ライラックまつり期間中は国内観光客で埋まりやすいので早めの予約を。大通公園徒歩圏内のホステルも充実しています。駅近ビジネスホテルは1泊6,000〜10,000円。
5月下旬の札幌は日中15〜20℃、夜間8〜12℃。ライラックの香りが漂う夕暮れの散策には軽いジャケットを忘れずに。
Image: さっぽろライラックまつり、大通公園にて, CC BY-SA 3.0, 撮影: K. Takeda, via Wikimedia Commons