横浜の観光スポットを尋ねれば、中華街、カップヌードルミュージアム、みなとみらいのウォーターフロントという答えが返ってくるでしょう。でも地元の人に聞くと、答えはいつも同じ——三溪園。本牧地区の南海岸沿いにひっそりと佇む175,000平方メートルの日本庭園は、関東でも最も見事な風景の一つ。そして2026年のゴールデンウィークには、普段は閉ざされた扉が特別に開かれます。
絹商人から街への贈り物
三溪園は、富裕な絹貿易商・原三溪(1868〜1939年)が、日本各地から歴史的建造物を集め、東京湾を望む自身の庭園に移築して作り上げました。京都・燈明寺の三重塔が中央の池の上にそびえ、岐阜の合掌造り民家が鎌倉時代の堂の隣に建ち、そして1649年に紀州徳川家のために建てられた臨春閣が丘の上からすべてを見下ろしています。1906年に外苑を一般公開。現在は全域が国の名勝に指定されています。
臨春閣の特別公開
臨春閣は通常、外観のみの鑑賞ですが、ゴールデンウィークには内部が特別公開されます。重要文化財に指定されたこの建物の内部には、狩野派の見事な障壁画、繊細な障子、そして江戸時代初期の武家の暮らしを伝える建築的ディテールがあります。
特別公開は例年4月29日から5月上旬まで。繊細な内部を守るため、時間帯ごとに入場制限があります。人気の時間帯はすぐ埋まるので早めに。朝の光が障子を通して差し込む光景は格別です。
池のほとりの茶会
5月1日には、園内の歴史的茶室で一日限りの茶会が開催されます。茶道未経験でも大丈夫——数百年の歴史を持つ茶室から蓮池を望むロケーションが、あなたを別の時代へ連れていってくれます。
庭園散策
三溪園は外苑(1906年公開)と内苑に分かれています。外苑は大きな池と三溪園のシンボル・三重塔を中心に、桜、梅、藤の木立の中を散策路が巡ります。内苑はより親密な空間で、臨春閣、鶴翔閣、月華殿が石畳の小道沿いに点在します。4月下旬から5月にかけて、遅咲きの桜から新緑のもみじ、藤、ツツジへと移り変わります。
実用情報
- アクセス: 横浜駅東口からバス8番・148番で「三溪園入口」下車(約35分)。根岸駅からバス58番・101番(約10分)
- 開園時間: 9:00〜17:00(最終入園16:30)。GW期間中は毎日開園
- 入園料: 大人700円、子供200円。内苑込み
横浜との組み合わせ
三溪園は横浜中心部から約30分。午前に三溪園、昼食は元町か中華街、午後は山下公園と赤レンガ倉庫、夜はみなとみらいで。4月下旬〜5月なら赤レンガ倉庫のフリューリングスフェストもおすすめ。
三溪園は、日本の過去が生きていると感じさせてくれる稀有な場所です。ゴールデンウィークに臨春閣が扉を開き、池のほとりでお茶が点てられるとき、一世紀前の絹商人のビジョンは今も変わらず寛大で美しいのです。
Image: Sankeien Garden, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons