宮島といえば海上の大鳥居と商店街を歩く鹿で知られていますが、5月中旬には、この島がより深く厳かな姿を見せます。5日間にわたり、厳島神社で数百年続く神道の祭典が連続して執り行われます。日本有数の聖地で生きた神事を目の当たりにできる貴重な機会です。
各神事のご案内
5月14日 — 講社大祭 講社大祭は神社の信徒団体に捧げられる祭典です。白装束の神職が朱塗りの回廊で祈りを捧げ、床下では潮が満ち引きします。午前中に始まり、静かに見学できます。
5月15日 — 講社御島巡式 神職が船に乗り込み、瀬戸内海の聖なる島々を巡る御島巡式。夜明けの石桟橋から儀式船が出発する光景は忘れがたいものです。
5月18日 — 推古天皇祭遙拝式 推古天皇祭は、神社の発展を支えた7世紀の女帝を偲ぶ静かな正式祭典。厳島神社と皇室の深い結びつきを今に伝えます。
訪問計画
宮島は小さな島です。フェリーターミナルから表参道商店街を抜けて神社まで徒歩10分。神事を見るなら島内宿泊がおすすめです。日帰り客が去った夕暮れの宮島は格別——ライトアップされた鳥居、灯篭に映る鹿の影、そして静寂。
宿泊: 島内の旅館では宮島名物の牡蠣を使った会席料理が味わえます。5月の週末は早めの予約を。
神社以外の楽しみ
弥山(535m)にはロープウェイか徒歩(約90分)で登れます。山頂からは瀬戸内海の島々が一望。登山道の途中にある霊火堂には、弘法大師が灯したとされる1,200年燃え続ける炎があります。
静かな散策なら紅葉谷コースを。5月中旬の青もみじは見事です。
アクセス
広島から: JR山陽本線で宮島口駅まで27分(420円)、JR宮島フェリーで10分(ジャパンレールパス利用可)。広島電鉄で市内中心部から約70分でも行けます。
大阪・京都から: 新幹線で広島まで約1.5〜2時間、乗り継ぎは上記の通り。
ヒント
- 神事はパフォーマンスではなく神道の儀式です。静かに見守り、フラッシュ撮影はご遠慮ください
- 潮の時刻表を確認:満潮時は鳥居が海に浮かび、干潮時は歩いて近づけます
- 5月の宮島は穏やかな気候(18〜24度)ですが、雨具の準備を
- 表参道のもみじ饅頭はぜひ焼きたてを。チーズやチョコレート入りはご当地アレンジです
Image: 厳島神社パノラマ, CC BY-SA 3.0, by Bernard Gagnon, via Wikimedia Commons