春になると、何百万人もの花見客が東京の上野公園や京都の哲学の道に押し寄せます。しかし、東京から特急でわずか70分の場所に、もっと静かで、ある意味もっと美しい桜体験が待っています。茨城県の県庁所在地・水戸市では、2026年3月下旬から4月中旬にかけて「第42回水戸の桜まつり」が開催され、千波湖の湖畔一帯がピンクと白の桜に彩られます。
なぜ水戸が桜の穴場なのか
水戸といえば、日本三名園のひとつ「偕楽園」が有名です。約3,000本の梅が2月から3月にかけて咲き誇りますが、実は桜のシーズンも同様に見事で、しかも都会の名所に比べてはるかに空いています。
第42回水戸の桜まつりは3月28日頃から4月12日頃まで開催され、千波湖の全長4.5キロの湖畔遊歩道が中心会場となります。ソメイヨシノを中心に約750本の桜が水辺に沿って並び、関東でも屈指の美しい桜並木を形成しています。
千波湖:水戸の桜のハイライト
千波湖は偕楽園の麓に位置し、水面と空、そして桜が織りなす景観は圧巻です。都会の花見スポットと異なり、湖畔の散策路は広々としていて、混雑に悩まされることがほとんどありません。白鳥型のペダルボートを借りて湖面から桜を眺めたり、のんびり一周(約90分)を楽しんだりできます。
まつり期間中は東岸に屋台が並び、水戸名物の納豆をはじめ、焼き鳥や桜餅など季節の味が楽しめます。夜にはライトアップが行われ、湖面に映る桜が幻想的な二重の花を演出します。
おすすめビューポイント:
- 東岸のD51蒸気機関車展示と噴水の間の遊歩道
- 千波湖と逆川をつなぐ橋の上
- ペダルボートからの眺め — 忘れられない体験です
湖畔の先へ:晩春の偕楽園
3月下旬に訪れれば、偕楽園の梅の終わりと早咲きの桜が重なる、珍しい二重の花体験ができるかもしれません。偕楽園は千波湖を見下ろす高台にあるので、桜並木の湖畔を俯瞰する写真が撮れます。
園内にはしだれ桜を含む数百本の桜もあり、ソメイヨシノより少し遅れて開花します。入園無料(主要な日本庭園としては珍しい)なので、梅と桜のダブル鑑賞にぴったりです。
第93回幸手桜まつり(権現堂桜堤)
茨城・埼玉の春旅を組み合わせるなら、ほぼ同時期(3月27日〜4月12日)に開催される第93回幸手桜まつりもおすすめです。東武日光線で行ける埼玉県幸手市の権現堂は、中川堤防沿い約1キロの桜トンネルが有名。桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストは、写真家の間で関東の絶景として知られています。
実用情報
水戸へのアクセス:
- JR特急ひたち/ときわ(東京駅・上野駅発):約65〜80分、3,890円(JRパス利用可)
- JR常磐線普通列車:約2時間、2,310円
- 車:常磐自動車道経由で約90分
水戸市内の移動:
- 千波湖は水戸駅南口から徒歩約15分
- 偕楽園は水戸駅から茨城交通バスで約15分、または公園を通って徒歩約30分
まつり期間: 2026年3月28日頃〜4月12日頃
桜ライトアップ: 見頃期間中18:00〜22:00(予定)
節約ポイント: 偕楽園は入園無料。千波湖は公共の公園。電車代と屋台のグルメだけで、ワールドクラスの桜体験ができます。
グルメ情報
水戸のグルメは侮れません:
- 納豆:水戸駅近くの天狗納豆本店で、できたての本場の味を
- あんこう鍋:冬から春にかけての名物。4月まで提供するお店もあります
- 茨城クラフトビール:駅周辺にタップルームが増えています
より楽しむためのコツ
- 平日がおすすめ — 見頃の週末は水戸でも混雑します
- 国営ひたち海浜公園と組み合わせて — 電車でさらに30分。4月中旬からネモフィラの青い丘が広がります
- 防寒対策を — 湖畔は日没後に気温が急降下します
- 開花予想をチェック — 水戸は東京都心より2〜3日遅れて満開になります
水戸には、東京や京都の有名スポットが持つ美しさ、グルメ、雰囲気のすべてがあります。しかも混雑はほんの一部。本物の地元のお祭りの温かさが感じられる、貴重な場所です。2026年の春、あなたの旅リストのトップに加えてみてください。
画像: 水戸・千波湖の桜, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons