2026年10月22日の京都:昼は時代祭、夜は鞍馬の火祭

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2026年9月22日

京都は10月でもっとも劇的な二つの祭を、まったく同じ日に置いている。しかも性格は正反対だ。10月22日の昼、約2000人・全長2キロの行列が、綿密な時代考証を経た装束で京都御所から平安神宮まで歩く。京都三大祭のひとつ、時代祭である。その6時間後、市街から北へ15キロ、単線の終点にある山あいの集落では、褌に草鞋の男たちが長さ4メートル・重さ80キロにもなる松明を担いで石垣の参道を練り歩き、谷全体が燃えているように見える。鞍馬の火祭だ。2026年はどちらも木曜日にあたる。早めに動けば、一日で両方を見ることができる。

時代祭 ― 1200年が目の前を歩いていく

見た目ほど古い祭ではない。1869年に東京奠都で天皇を失った京都は意気消沈していた。1895年、平安遷都1100年を記念して市は平安神宮を大内裏朝堂院の縮小復元として建て、その祭礼として行列を新たに考案した。10月22日という日付は、794年に桓武天皇が新しい都へ正式に入った日にあたる。

行列は時間をさかのぼる形で進む。先頭は明治維新時代 ― 笛と太鼓の山国隊 ― で、以下、江戸時代、安土桃山時代(織田公上洛列)、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、そして最後に延暦時代、すなわち平安時代そのものへと戻っていく。その間に挟まる婦人列が、もっとも写真に撮られる部分だろう。甲冑をまとって騎馬する巴御前、牛車に付き従う紫式部と清少納言、小野小町、淀君、和宮。装束は芝居の衣装ではない。現存する遺品・絵巻・染織の記録に基づいて時代ごとに作り直されており、織りと染めを見るだけでも出かける価値がある。

行列の最後に進むのが二基の鳳輦だ。都を開いた桓武天皇と、京都で在位した最後の天皇である孝明天皇(1940年に合祀)の御霊を乗せている。その前を歩くものはすべて、厳密にはこの鳳輦の供奉列ということになる。

時間。 神事は京都御所で朝8時ごろから始まる。鳳輦が建礼門を出るのは正午ちょうど、行列の先頭が平安神宮に到着するのは14時30分ごろ。ある一点をすべての列が通過し終えるまで約2時間かかるので、場所を移動して追いかけるより、一箇所に腰を据えたほうがよい。

巡行路。 京都御所 → 烏丸通 → 御池通 → 河原町通 → 三条通 → 神宮道 → 平安神宮。

どこで見るか。 有料観覧席は京都御苑、御池通、神宮道に設けられる。販売は例年夏の終わりごろ、京都市観光協会やコンビニの端末を通して始まり、御所の席から先に売り切れる。無料で見るなら、御苑内の砂利の広場が雰囲気として一番よく、11時までに入れば意外に余裕がある。御池通は歩道が広く、視界を確保しやすい。神宮道は大鳥居を背景にした到着の場面が見られるが、もっとも混雑する区間でもある。

雨天時。 一日順延となる。2026年なら10月23日。

鞍馬の火祭 ― 集落そのものが燃える夜

由岐神社は、鞍馬寺へ上る参道の途中に建つ。数百戸の山あいの集落である。940年、地震と世情不安に揺れる都を鎮めるため、由岐明神が御所から鞍馬へ遷され、北の守りとされた。そのとき里人が道沿いに松明を並べて行列を迎えたという。祭はその夜を、以来毎年再現している。

夜は段階を踏んで高まっていく。18時ごろ「神事にまいらっしゃれ」の合図が通りを走り、各戸の前に篝火が焚かれる。最初に出てくるのは小さな松明を持つ子どもたちで、時間が進むにつれ松明は大きくなり、やがて褌に草鞋の大人が大松明を肩に、よろめきながら「サイレイ、サイリョウ」と声を上げて練る。20時ごろには数十本の燃える松明が鞍馬寺仁王門下の石段に集まり、注連縄が切られ、二基の神輿が急な石段をロープで下ろされる。その際、若者が神輿の担ぎ棒に逆さにぶら下がるチョッペンの儀が行われる ― 数秒で終わる通過儀礼だが、その晩に見るもののなかで最も奇妙な光景になるはずだ。神輿はその後集落を巡り、還幸の神事は深夜を回って続く。

行き方。 叡山電鉄で出町柳から鞍馬まで約30分。祭の夜は臨時列車が出るが入場規制がかかり、集落内も一方通行・立ち止まり禁止の規制が敷かれる。上りは早めに ― 17時前の電車が無難だ。難しいのは帰りで、下り電車の待ち列は1時間を優に超えることがあり、一駅戻って貴船口まで歩く(25〜30分、暗い下り坂の車道)ほうが早い場合もある。祭の夜は終電が延長されるが、神輿まで見届けるつもりなら最終時刻を必ず確認しておくこと。

服装。 鞍馬は山間部で、10月下旬の日没後は本当に冷える。市街より体感でかなり低いと考えておきたい。重ね着と暖かい上着、数キロ歩ける靴を。火の粉は実際に見物客の側まで飛んでくるので、ナイロンやフリース、そして大切な服はホテルに置いていくこと。

その他。 現金を用意しておく。集落には店もトイレもコインロッカーもほとんどないので、荷物は宿か出町柳に預けたい。小さな子ども連れや足元に不安のある人には、目抜き通りの混雑はかなり厳しい。

一日で両方を回る

現実的な組み立てはこうなる。11時までに京都御所へ入り、出発と最初の1時間を見る。そのあと御池通まで歩くか、地下鉄で東山へ移動して14時30分の平安神宮到着に間に合わせる。15時ごろ岡崎か三条あたりで早めの食事をとり、16時半から17時には出町柳で叡山電鉄に乗る。これで最初の松明に火が入る前に鞍馬に立ち、深夜ごろ市街に戻ってこられる。

どちらか一方しか体力が続かないなら ― 時代祭は穏当な選択だ。明るいうちに、席を取ることもでき、進行も読める。鞍馬のほうは、何年経っても人に話してしまう祭であり、そして実際に体力を試してくる祭である。

祭の前後に

平安神宮の神苑は明治の名庭師・七代目小川治兵衛の作で、10月下旬の静けさのなかが最もよい。周囲の岡崎エリアには京都市京セラ美術館や京都市動物園があり、人が集まる前の午前をゆっくり使える。鞍馬は別の日に昼間訪ねる価値がある。由岐神社を過ぎて鞍馬寺本殿金堂へ上り、そのまま尾根道を越えて反対側の貴船へ下りる道は徒歩1時間ほど。紅葉の見頃は11月中旬から下旬なので、10月下旬なら色づき始めを人混みなしで見られる。

なお2026年の10月22日は祝日ではない平日だが、それでも京都の宿はこの前後で一気に埋まる。早めの予約を勧めたい。

Image: Women in traditional working dress at Jidai Matsuri by Doug Knuth, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

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