こきりこ祭り2026:五箇山の合掌造り集落に響く日本最古の民謡(9月25日・26日)

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2026年9月8日

毎年9月25日・26日、富山県南砺市・五箇山の上梨(かみなし)集落で「こきりこ祭り」が開かれます。奉納されるのは、日本最古の民謡といわれる「こきりこ節」。約1400年前の田楽にルーツを持つと伝えられ、豪雪に閉ざされた山あいの集落で、世代から世代へと歌い継がれてきました。巨大な山車も何十万人の人出もありませんが、篝火に照らされた境内で響く「ささら」の乾いた音色は、一度聴いたら忘れられません。

「こきりこ節」とは

「こきりこ」とは、歌詞にも登場する「七寸五分」(約23センチ)の竹の棒のこと。踊り手はこれを打ち鳴らしながら舞います。そして最も目を引くのが「ささら」。108枚の木の板を紐で綴じた楽器で、108は仏教でいう煩悩の数。黒い烏帽子をかぶった踊り手が波打つようにささらをしならせると、パラパラと乾いた音が夜の境内に響き渡ります。合掌造りの屋根を背景に聴くその音色は、まさに山里の秋の音です。

会場は築500年超の白山宮

祭りの舞台は上梨集落の白山宮。本殿は文亀2年(1502年)建立で、富山県内に現存する最古の木造建築物として国の重要文化財に指定されています。

両日とも夕方から21時頃まで、境内の特設舞台でこきりこ踊りをはじめとする五箇山民謡や獅子舞が披露され、篝火が焚かれます。観覧は無料。26日の日中には神事や神輿の巡行も行われます。観光客より地元の人が多い年もあるほど素朴な祭りで、演舞中のフラッシュ撮影は控えましょう。

相倉集落の合掌造り民宿に泊まる

五箇山は1995年に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されました。相倉(約20棟)と菅沼(9棟)の2つの集落は、白川郷より小さく、そのぶん静かです。急勾配の茅葺き屋根の家々には今も人が暮らし、その一部は家族経営の民宿として営業しています。

祭りを楽しむなら相倉集落での宿泊が断然おすすめ。夜の演目が終わる前に最終バスが出てしまうという現実的な理由もありますが、日帰り客が去った後の集落を歩く時間こそが最高の贅沢です。夕食には川魚や山菜、名物の固い五箇山豆腐が並びます。

アクセス

北陸新幹線で新高岡駅へ(東京から約2時間40分)。新高岡駅から加越能バスの「世界遺産バス」で約75分、「上梨」バス停下車すぐが白山宮です。相倉へはさらに約5分の「相倉口」下車、徒歩5分。

バスは1〜2時間に1本程度と本数が少ないので、時刻表の確認は必須です。車なら東海北陸自動車道・五箇山ICから上梨まで約15分。祭り当日は臨時駐車場が用意されます。

白川郷と合わせて

世界遺産バスはそのまま白川郷まで30〜40分で到達します。25日に上梨で祭りの初日を見て相倉に泊まり、翌日午前に菅沼・白川郷を巡って、夕方に再び上梨で千秋楽を見る——そんな2日間のプランがおすすめです。そのまま南下して高山へ抜けることもできます。

実用情報

  • 9月下旬の五箇山の夜は10℃前後まで冷え込みます。上着を忘れずに。
  • 合掌造り民宿は各数室のみ。祭りの日程は早く埋まるため数週間前の予約を。満室なら城端や高岡泊も選択肢です。
  • 屋台や集落内の店は現金払いが基本です。
  • 荒天時は演目が変更・短縮される場合があります。当日現地でご確認を。

日本の山里の原風景と最古の民謡に、これほど間近に触れられる祭りは他にありません。2026年9月の旅程に山への寄り道を一つ加えるなら、ぜひこの祭りを。

Image: Ainokura village, Gokayama, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

掲載スポット

五箇山 相倉合掌造り集落富山市
白川郷高山市

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