山梨県の富士山麓に、春だけ現れる「ピンクの絨毯」がある。富士芝桜まつりでは、約50万株の芝桜が2.4ヘクタールの敷地に咲き誇り、鮮やかなマゼンタ、淡いピンク、純白、そしてラベンダー色のグラデーションが大地を染め上げる。その背景には雪化粧の富士山——日本の春でもっとも絵になる光景のひとつだ。
2026年の開催期間は**4月12日(日)から5月25日(月)**まで。会場は富士五湖の西端、本栖湖のそばにある富士本栖湖リゾート。東京から日帰りで行ける絶景スポットとして、カメラ好きにもグルメ好きにも、ただ美しいものを見たい人にもおすすめしたい。
見頃はいつ?
芝桜はソメイヨシノとは違い、地面を覆うように咲く多年草。開花期間が長いのが魅力だ。
- 序盤(4月中旬): 濃いピンクやマゼンタの品種から咲き始める。まだまばらだが人は少ない。
- 最盛期(4月下旬〜5月上旬): すべての品種が満開になるベストタイミング。ゴールデンウィーク(4/29〜5/6)は大混雑するが、景色は圧巻。
- 終盤(5月中旬〜下旬): 白やラベンダー系が残る。人出が落ち着き、ゆっくり楽しめる。
おすすめは4月最終週の平日、またはGW明けの5月7日〜15日頃。朝8時までに到着すれば、朝日に照らされた花畑を独り占めできる可能性がある。
東京からのアクセス
高速バス(おすすめ): 新宿バスタから富士本栖湖リゾート直通の高速バスが期間中運行。所要約2時間25分、片道約2,500円。週末は予約制の便が多いので早めの確保を。
電車+路線バス: 新宿駅からJR中央線特急「富士回遊」で河口湖駅まで約2時間。河口湖駅から会場行きシャトルバスで約40分。富士五湖エリアのバスフリーパスを買えば周遊にも便利。
車: 中央自動車道・河口湖ICから国道139号を本栖湖方面へ。駐車場あり(500〜1,000円)だが、週末・祝日は早朝に満車になることも。8時前の到着を目指そう。
会場の見どころ
入場料は大人約800円(子ども割引あり)。隣接のピーターラビット™ イングリッシュガーデンとのセット券もある。
メインの見学コースは花畑を巡るなだらかなループ状の遊歩道。注目スポットは——
- メインビスタ: 芝桜の絨毯越しに富士山を望む、あの有名な構図の場所。朝イチが狙い目。
- ミニ富士: 芝桜で富士山の形に植栽された小さな丘。ユーモアあふれるフォトスポット。
- 竜神池: 風のない朝には花と富士山を水面に映す鏡のような池。リフレクション撮影の聖地。
グルメ屋台:富士山うまいものフェスタ
会場入口付近のフードコートでは、山梨・静岡のご当地グルメが勢揃い。
- 吉田のうどん — 極太コシ強麺を味噌ベースのつゆで。富士吉田のソウルフード
- 富士宮やきそば — 削り粉(イワシの粉)をかけた焼きそば。B級グルメの王様
- 信玄餅ソフト — きな粉と黒蜜のソフトクリーム。山梨名物をアイスで
- 芝桜スイーツ — ピンクのクレープ、餅、桜風味のクラフトソーダなど季節限定品
見逃せないのが地元ワイン。富士五湖の東にある勝沼エリアは日本有数のワイン産地で、甲州白ワインのグラス売りが人気。
周辺スポット:富士五湖を満喫する
芝桜まつりと組み合わせたい周辺の見どころを紹介。
河口湖: 五湖のなかでもっともアクセスしやすく、カチカチ山ロープウェイ、久保田一竹美術館、湖畔遊歩道がある。春には北岸の桜並木が残り花を見せることも。
忍野八海: 富士山の雪解け水が湧き出す8つの泉。透明度が高すぎて魚が宙に浮いているように見える。茅葺き屋根の集落と合わせて絵になるスポット。
新倉山浅間公園(忠霊塔): 五重塔と富士山の共演——日本でもっとも撮影される風景のひとつ。398段の階段を上る価値は十分ある。
鳴沢氷穴・富岳風穴: 富士山の噴火でできた溶岩洞窟。内部は年間通して約3℃。ひんやりした冒険気分を味わえる。
撮影のコツ
- 朝が勝負。 富士山は午前中の早い時間帯がもっとも鮮明。昼前にはもやがかかることが多い。
- PLフィルターで池の反射をコントロールし、空の青を深めよう。
- 広角で絨毯感、望遠で圧縮効果。 24mmで広がりを、70-200mmで富士山を大きく引き寄せる。
- ライブカメラで当日の開花・富士山の見え方を出発前にチェック。公式サイトで確認できる。
実用情報まとめ
- 歩きやすい靴で。遊歩道は舗装・砂利だが、雨後はぬかるむ箇所あり。
- 日焼け止めと帽子は必須。花畑は日陰がほぼゼロ。
- 4月は朝の気温5〜10℃。上着を忘れずに(標高約900m)。
- Wi-Fiは限定的。地図やバス時刻表は事前にダウンロードを。
- バリアフリー対応あり。メイン遊歩道は平坦で車椅子通行可。多目的トイレ完備。
イベント概要
- 期間: 2026年4月12日〜5月25日
- 時間: 8:00〜17:00(最盛期は延長あり)
- 会場: 富士本栖湖リゾート(地図)
- 入場料: 大人約800円、子ども割引あり
- MatsuriMapイベントページ: 富士芝桜まつり 2026
50万株の花が織りなすピンクの大地と、その向こうにそびえる富士山。「写真で見た通りの場所」なんてほとんどないけれど、ここはまさにそれ——いや、実物はもっとすごい。今年の春の予定に、ぜひ加えてほしい。
画像: 本栖湖・富士山麓の芝桜まつり, CC BY 2.0, Wikimedia Commons より