赤坂氷川祭2026:都心に江戸が蘇る、山車と神輿の秋祭り(9月中旬)

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2026年9月1日

東京の祭りといえば浅草や神田の百万人規模の喧騒を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし毎年9月中旬、赤坂氷川神社で行われる「赤坂氷川祭」は、それとはひと味違います。六本木や赤坂のオフィス街から歩いてすぐの緑深い高台で、江戸の祭礼がそのままの姿で続いている——2026年は9月19日(土)を中心とした週末に祭礼行事が予定されており、都心の「もうひとつの東京」に出会う絶好の機会です。

震災も戦災も生き延びた社殿

赤坂氷川神社の創祀は天暦5年(951年)と伝わります。現在の社殿は享保15年(1730年)、八代将軍・徳川吉宗の命により建立されたもの。関東大震災にも東京大空襲にも焼け残り、都心にありながら江戸期の社殿がそのまま現存する、きわめて貴重な神社です(東京都指定有形文化財)。境内には樹齢400年ほどと推定される大銀杏がそびえ、社殿よりさらに古い時間を刻んでいます。

御祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の夫婦神、そして大己貴命(おおなむちのみこと)。夫婦神を祀ることから縁結びの神社として名高く、祭礼の日には浴衣姿の参拝者が縁結び守を求めて列を作ります。

祭りの見どころ

赤坂氷川祭は神社の例大祭で、最大の見どころは江戸型山車の巡行です。人形を高々と掲げた層塔型の山車は、かつて江戸城内で将軍の上覧に供された「天下祭」の系譜を引くもの。赤坂の山車は近代以降に散逸しましたが、地元の人々が長年かけて復元を進めてきました。囃子方を乗せた山車が現代の赤坂のビル街を進む光景は、この祭りでしか見られません。

そのほかの楽しみ:

  • 町会神輿の渡御 — 各町会の神輿が「わっしょい」の掛け声とともに赤坂の街を練り歩きます。
  • 屋台と提灯 — 参道と境内には焼きそば、からあげ、チョコバナナなどの屋台がずらり。日が落ちて提灯に灯が入る夕方以降がもっとも風情があります。
  • 奉納演芸 — 境内特設舞台で伝統舞踊や太鼓、ライブ演奏などが行われます。

例年、祭礼は金曜夕方から日曜まで。2026年は9月19日・20日の週末が中心となる見込みですが、巡行ルートや時刻は直前に発表されるため、お出かけ前に神社の公式発表をご確認ください。

実用情報

アクセス: 港区赤坂6丁目の高台に鎮座。東京メトロ千代田線「赤坂」駅から徒歩約8分、日比谷線・大江戸線「六本木」駅、南北線「六本木一丁目」駅、銀座線・丸ノ内線「赤坂見附」駅からも徒歩10分前後。駐車場はないため電車でどうぞ。

おすすめの時間帯: 土曜の夕方から夜。巡行の戻りを見届けてから、提灯灯る境内で屋台を楽しむのが黄金コースです。9月中旬の東京はまだ蒸し暑く(25〜30度)、飲み物とタオルを。台風シーズンでもあるので折りたたみ傘があると安心です。

現金を忘れずに: 屋台はほぼ現金のみ。小銭と千円札を多めに。

あわせて楽しむ

この祭りの魅力は立地にもあります。日中は六本木の東京ミッドタウンや国立新美術館を巡り、夕方から祭りへ。帰りは坂を下りれば赤坂の飲食店街が待っています。神社巡りが好きなら、山王祭で知られる日枝神社や乃木神社も徒歩20分圏内。性格の異なる三社を半日で歩けるのは赤坂ならではです。

神社で開催中・開催予定のイベントは、MatsuriMapの赤坂氷川神社のページでご覧いただけます。

千年の社、三百年の社殿、江戸の設計を受け継ぐ山車——それが六本木交差点から徒歩10分の場所にある。赤坂氷川祭は、東京でいちばん手軽なタイムマシンです。


Image: Akasaka Hikawa Shrine, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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